川原会員様の水彩画作品



こんにちは。木曜日午後・夜間担当講師の中田です。今回は川原会員さまの透明水彩画をご紹介いたします。
 
 

 
 
作品題名は「コロナの夜」です。
 
川原会員さまは、デッサンを描いていた頃は、優れた描写力を生かして、時間をかけてゆっくりと明暗を追いかけていくようなスタイルでした。しかし、水彩となると、大胆に色をのせていくようになり、近頃は、さらに独自の世界観が出てきて、とても面白い展開になっております。
 
 

 
 
次は題名「梅雨明け」の作品です。  
 
川原会員さまが水彩を最初初めた頃は、水彩絵具で様々な塗り方を実験し、どのようなことができる画材なのかを把握している様子をよく見かけました。例えば、「梅雨明け」の道路のにじみや、空の光をマスキングで表現している部分ど、これまでの実験の成果が見て取れます。
 
絵画において、モチーフを見えるまま描くことは、沢山ある選択肢の一つでしかなく、それは時代が進むにつれ、さらに多様になっております。とはいえ、基礎が必要ないわけではなく、自由に描くことは、川原会員さまのように、実験を繰り返すことによる技術の習得を避けては通れません。

川原会員さまの今後の展開も楽しみにしております。