こんにちは。
新宿校の水曜日と金曜日担当の講師の森です。
今回は、名川会員さまの日本画作品を紹介したいと思います。
この作品は、日本画の画材を使って描かれています。
主に岩絵具という、鉱石などを砕いて粉状にしたものに、膠という接着剤を混ぜてできた絵具を使っています。
そのため、表面が絵の具の粒子によってザラザラしたりキラキラ光っています。
また、油絵具などと異なり、白っぽい淡い色が多いのも特徴です。
この花の絵は、そういった日本画材料の特徴がよく出ています。
白色系絵具を何度も塗り重ねて、ぼかしの効果が出ています。
それと同時に、(画像では分かりにくいかもしれませんが)表面が絵の具の粒によってザラついた質感になっています。
画面下部の茎の表現も、白い空間に溶け込むように描かれています。
日本画らしい色調に、繊細な表現が加わった作品ですね。
画面に奥行きを感じます。
制作中の名川会員さまです。
資料を駆使して何枚も同時に制作されています。
毎回積極的に描かれているので、次回作にも期待です。