こんにちは、講師の杉本です。
今回はN会員様の鉛筆デッサン画をご紹介いたします。

一匹の魚が、水底を泳いでいる情景を感じさせます。
このモチーフは教室にある魚の模型ですが、形をただ写すのではなく、対象の生きている姿を想像して描画することが出来ています。モチーフを細部まで観察し、リアリティのある生命感を追究しています。(目の表情や顎の構造、鱗の質感と輝き、表皮の紋様の展開、ヒレのはためき等。)
また、画面からは自然な奥行き感が伝わってきます。これは、頭部と尾鰭の描き分けなど、部位によって描写の強弱をしっかりと調節できている事によります。地面の陰影をなめらかに表現できている点も重要です。細部を克明に描画する部分と、トーンをなじませる部分を共存させて、メリハリのある立体感を生み出し、高い完成度に仕上げる事が出来たと考えています。

N会員様はデッサン画を制作されており、緻密なトーン描写を得意とされています。これからもモチーフへの洞察力を深めてほしいと思います。
次回作も期待しております。

