I会員様のデッサン画



皆様こんにちは。新宿教室の水曜日と日曜日を担当している講師の杉本です。今回は、I会員様のデッサン作品をご紹介いたします。
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この作品のモチーフは、教室にある魚のオブジェです。勢いのあるタッチを活かして、対象の形態をつかむ事ができています。オブジェという作り物ではありますが、絵の中では生きて泳いでいるように感じられます。I会員様は継続してデッサンの習得に取り組んでおり、
力強い鉛筆遣いが特徴です。この作品でも、強い筆圧を活かして魚の立体感を捉えています。
 
 

 
 
描きましたモチーフです。
 
 
胴体部分(ガラス製)の映り込みも、確実に再現できています。鉛筆の黒鉛を濃く画面に乗せるのは、意外と難しいのですが、しっかりとした塗りによって、モチーフの重量感も伝わって来るようです。反面、台座と魚をつなぐ支柱の表現や、金属の質感描写には、まだ追求の余地があると言えます。また、鉛筆の塗りには荒削りな部分もありますが、練りゴムやガーゼを用いた擦りの仕事も取り入れる事で、更に上達できる事でしょう。
 
 

 
I会員様は、近作の静物デッサン数枚で大きく実力を伸ばしています。現在は野菜やガラス器などの複合モチーフに挑戦中です。次回作も期待しております。