人物画コース



こんにちは、メッツ絵画教室で人物コースを担当しております講師の佐々木です。
今回は先日おこなった人物コースの様子をご紹介します。
 
 
 

 
 
この日のモデルセッティングはミケランジェロ作のダビデ像をイメージした、外国人男性のヌードでした。
 
 
 

 
 
参加者は初参加の方も含めて11名でした。男性ヌードは久しぶりだったので、皆さんいつもと違う緊張感があったみたいでした。それでは作品を観てみましょう。     
 
 

 
立川会員さま
 
バランス良く全身を入れる事が出来ていて、胸周りの筋肉の様子は上手く捉えていますが、足が弱くなってしまいましたね。
 
 

 
佐野会員さま
 
油絵の具による素描です。欧米人らしさが出ていて、バランス良く描けていますが、上半身と下半身の繋がりにずれが出来てしまったのが残念です。
 
 

 
三上会員さま
 
水彩による着彩で白人の肌の白さが良く出ていますね。真横からなので難しいですが、肩の所の骨格や筋肉の様子がもう少し説明出来ると良かったですね。
 
 

 
丹羽会員さま
 
モデルさんの特徴をよく捉えていて、男性らしさも上手く表現出来ています。正面で分かり辛い所ではありますが、脇腹の厚みが出せると良かったですね。
 
 

 
山下会員さま
 
普段、柔らかい表現をされているので、その影響もあり男性らしさが弱くなってしまいましたね。力強く描く描き方も挑戦してみるのも良いですね。
 
 

 
出井会員さま
 
形の不安定さはありますが、色や雰囲気など、とても魅力的な作品です。顔の表情や色の使い方は白人らしさが出ていて特に綺麗です
 
 

 
森会員さま
 
繊細な表現で部分部分のリアリティがありますが、胸周りのトーンが少しアンバランスになってしまったのが惜しいです。
 
 

 
富田会員さま
 
普段の制作で女性を描く事が多く、男性のヌードを描くのが久しぶりだったせいか、すこし女性的になってしまいましたね。
 
 

 
鸙野会員さま
 
初参加でしたがとても良く描けています。男性らしい筋肉の様子が良く捉えられていますね。ほぼ横からなので身体が薄くなってしまいがちですが、上手くボリュームも出せていますね。
 
 

 
李会員さま
 
正面から足と首を切った形のトルソ構図で、男性らしい骨格と筋肉のレリーフを見事に表現されています。手前にある左手がもう少し描き込めると良かったですね。
 
 

 
植田会員さま
 
顔や手など上半身の様子は良く捉えられていますが、足の特に膝の位置がずれてしまったのが残念です。
 
今回は久しぶりの男性ヌードだったので、ほとんどの方に共通したのが筋肉のつき方が不自然になった事でした。確かにレリーフ状になった筋肉の様子は複雑に見えますが、人体の構造としては男性の方が基本になるので、是非、また挑戦してもらいたいと思います。もちろん初心者の方にもお薦めです。