こんにちは。講師の佐々木です。
今回は先日開催した企画講座「墨とパステルを使った混合技法でガラスを描く」の日曜日の様子をご紹介します。
この企画講座は、初めに鉛筆で下書きした後に薄めた墨液でトーンを着け、その下地を活かしパステルで薄く色を着けて完成です。
これはグリザイユ技法と呼ばれるやり方の応用で、油絵や水彩を描かれている方はご存知かもしれませんが、パステルでは馴染みが無いかもしれませんね。
日曜日は昼と夜で実施して、3名づつの計6名のご参加でした。
昼クラスの様子です。
モチーフは色つきガラス瓶の他にビー玉を用意しました。
ガラス瓶はプロポーションや楕円を取るのに時間を取られますが、ビー玉は真円にしなければならないので意外と難しかったようでした。
それでは作品を見ていきましょう。
寺島会員さま
瓶の首が少し曲がってしまいましたが、バランス良く描けていますね。ガラスの透明感も綺麗に出ています。
壁と床の表現にもう少し時間をかけられると良かったですね。
七里会員さま
緑のビー玉は微妙な色の変化まで捉えてとても綺麗ですね。
白いビー玉は中心部分のトーンの濃さが少し足りなくて、透明感が弱くなったのが残念です。
塩川会員さま
映り込みの歪み具合や色の変化など、とても細かい所まで丁寧に捉える事が出来ていますね。
際の処理が甘くなり輪郭がぼやけてしまったのが残念です。
李会員さま
とても繊細な作業で細かい所までしっかり表現出来ていますね。
床をもっと説明すると良かったですね。
佐野会員さま
少ない手数で瓶の特徴が無駄なく表現出来ています。
壁と床の違いをもう少し説明できると良かったですね。
山下会員さま
形の歪みが気になりますが、ガラスの滑らかな表面の質感が良く出ています。
床の影が強くなりすぎたのが残念です。
この日は初心者からベテランまで幅広く参加していただきましたが、どれも甲乙つけがたい完成度の高い作品が並びましたね。