藤本会員さまの水彩画



新宿校で水曜日、土曜日を担当しています講師の越前谷です。今回は水彩画の制作を続けられている、藤本会員さまの作品を紹介します。
ご自分で撮影された、草原の薔薇の写真に基づいて描かれました。ピンク色の薔薇の影に紫色をさして、とても鮮やかで印象的な表現に仕上がっています。
 
 

 
 
藤本会員さまは、この作品の前にエスキース(習作)を描いて、全体の色彩のバランスや、絵の具の扱い方を確認してから本作に取り掛かりました。水彩画はやり直しが難しい画材なので、エスキースを描いておくことで、本作での迷いややり直しを少なくすることができます。
 
本作品は薔薇の花と空以外はほとんどグリーンなので、草原の距離感と遠景の木立では、グリーンの色調と絵の具の扱い方で変化をつけて、遠近感を出しています。
藤本会員さまはこの作品を、じっくりと時間をかけ、14回の受講で完成させました。
 
透明水彩は様々な技法がありますが、塗り重ねが多いものより、簡単な手数で仕上げたものの方が、絵の具の発色は良いようです。
少ない手数で仕上げるのは思い切りが必要で、かえって難しいのですが、これからそのような技法に挑戦してみるのも良いかも知れませんね。
 
 

 
制作する藤本会員さま