板倉会員さまのデッサン画



こんにちは講師の佐々木です。今回は板倉会員の鉛筆デッサンをご紹介します。
 
 
 

 
 
塩ビパイプと荒縄という難解で奥が深い、上級者向けのモチーフです。この作品は16
回の受講、約40時間で完成しました。荒縄は細かい繊維が縒り集まった物で、しかも
毎回形が動いてしまうので、なかなか捉えにくいモチーフだと思われがちですが、見
事に繊維の乾いた感じや縒りが解れた様子を表現出来ていますね。このような小さい
形の集合体で形が不安定な物を描く時は、全てをきっちり描こうとはせずに大まかな
かたまりで捉えて、そこに認識しやすいディテールから少しずつ増やすようにすると
良いです。細かく仕上げる段階で、最初のころと形が違う事もありますが、結果的に
繋がっていれば問題はないので、ある意味気楽なモチーフとも言えます。
 
それに対してパイプは楕円の精度が求められるので非常に難しいですが、これもしっ
かり描けていますね。少し形に不安定な所がありますが、艶のある滑らかな表面の質
感が良く分かりますね。このような楕円形が組み合わさった形を描く時はまず、正方
形の面がある箱を積み上げるように想定して描いていくと楕円形の向きが分かるので
良いですよ。
板倉会員は入会されて1年ですが、月8回のペースで受講されている上に教室以外で
も描かれているそうなので、毎回デッサン力が向上していて、難しいモチーフにどん
どん挑戦されています。次回作がとても楽しみですね。