新宿校で金曜の夜間と日曜日を担当している佐々木です。
今回は先月行った企画授業「墨を使った表現」の
日曜日の様子をご紹介します。
この日は昼と夜の二回実施し、昼は5名、夜は6名のご参加でした。
中には中高生コースの方の参加もあり、
一般の方にもお互いに刺激のあった企画講習となりました。
先ずは練習用の紙を使って筆運びの特訓です。墨や水の含ませ具合や、
筆の角度や進めるスピードで線や濃淡の変化が出てきます。
その表情の違いを出来るだけ多く出せるように何枚も練習しました。
その後、お手本を見ながら練習用の紙に予行演習をして本番に挑みました。
やはり本番になると緊張から線が固くなってしまう方もいました。
しかし、中高生は思い切り良くのびのびと挑めていて、
その様子に感化され、周りの方も次第に筆の勢いを取り戻して
描くことが出来ていました。
葡萄の粒の感じが良く出ていますね。
葉っぱの滲んだ表情も綺麗です。
葡萄の粒の重なり具合を意識すると良かったですね。
画面の流れや墨の濃淡のバランスが良いですね。
細い線の動きにもう少し変化が出ると良かったですね。
滲みやかすれ等の表現の違いを上手く使い分けています。
画面の端に配置した葉っぱが空間の広がりを感じさせますね。
葉っぱと枝、葡萄の房のそれぞれを、
違う表情で表現出来ていて練習の成果が出ています。
空間を意識してモチーフを配置できると良いですね。
淡墨は薄すぎる感じですが、濃墨の色幅は綺麗ですね。
奥と手前で濃淡の差をもっとつけると良かったですね。
葉っぱの葉脈の表現や色幅は綺麗に見え方をしていますね。
葡萄の表現が大ぶりで単調になってしまったのが残念です。
細かい所まで丁寧に表現されています。
サインの位置や間の取り方も良いですね。
もう少し荒い表現もあると良かったかもしれませんね。
洋画的な構成で密集した様子が良く出ています。
房の形にもう少し変化が出ると良かったですね。
大胆な構図が面白いですね。
もう少し光の方向や房の形を意識すると良かったですね。
広がりの感じられるバランスの良い構図ですね。
色幅も綺麗です。
葉っぱの形をもう少し観察して描けると良かったです。
淡墨の色幅がとても綺麗です。
勢いのある濃墨の線もあって良いですね。
葉っぱの形をもっと観察して描けると良かったですね。
この日は皆さんに同じモチーフを挑戦していただきましたが、
同じ道具で同じものを描いてもそれぞれの個性が出て、また、
それぞれの課題も見つかり、
とても良い企画講習になったと思います。