こんにちはメッツ絵画教室の山本です。
2月3日に行われた人物画コースをご紹介いたします。
今回のテーマは「アスリートの男性クロッキー」です。
モデルさんがアメリカンフットボールをされている方なので練習用のボールも持参していただき、様々なポーズをとって頂きました。
ユニホームの下に身につけるプロテクターの構造が良く分かりますね。
ボールを持ったままのポーズを20分間キープするのはアスリートの方でも辛いそうです。
森会員さま
クローズアップした構図が良く画面に強さが感じられます。
線を太く直線的に描いているので男性らしさが良く出ていますね。
高橋会員さま
今回が人物コース初参加でもあり、入会一日目でしたが頑張りましたね。
プロテクターの肩と肩甲骨の位置から腰にかけての構造を良く捉えています。
椅子に腰かけているので重心を心掛けて描けたら更に良くなるでしょう。
山下会員さま
女性らしさを引き出すのが得意なので、今回は男性をどう描くのか楽しみでした。
丁寧に観察し、慎重に進めているので腰掛けている重心がよく伝わってきますね。
形を捉える段階で肩、胸、腰の身体の厚みに変化をつけると良いでしょう。
藤井会員さま
身体をひねったポーズをしっかり捉えられているので画面に奥行きが出ていますね。
顔の表情が良く描けている分、ボールを掴む手の指関節の描き込みに物足りなさを感じてしまいます。
手と顔は重要なポイントなので時間配分を増やすと見栄えが良くなります。
佐野会員さま
鉛筆とコンテの組み合わせがとてもきれいです。
現在、通常授業で制作されている静物画は色面構成を取り入れているので、クロッキーでは固定概念に囚われずに新たな試みに挑戦してみてはいかがでしょうか。
藤崎会員さま
太めの青い色鉛筆を使って描かれているので素朴さが出ていますね。
絵は上手に描くことよりも、らしさを引き出すことが重要です。
顔の表情から性格が伝わってくるような良いクロッキーとなりました。
種岡会員さま
大人の遊び心が伝わる、タッチが活きた良い絵になりました。
この絵の成功のポイントはバランス良い余白にあると思います。
佐々木講師から話がありましたが、プロの絵と子供の絵の違いは入念な計画をした上で自由な表現をしている点です。
描き始める前に意図を明確にして偶然を必然に変えていきましょう。
楠川会員さま
色と勢いあるタッチがバランスよく仕上がっていますね。
楠川会員はデッサン力が確実についてきたので、表現力を伸ばすと更に良くなると思います。
次回のクロッキーでは自分のスタイルを壊して上手な絵ではなく好きな絵を描くことを軸にして考えてみてはいかがでしょうか。
木戸会員さま
人物コース初参加でしたが何度も確認をしながら描いているのが伝わってきますね。
上達は後からついてくるものなので上手下手には拘らず人物の構造を理解することに時間をかけてから線を描く訓練を積み重ねてみてはいかがでしょうか。
マリアンスキー会員さま
木炭でなくコンテを使うと紙への定着が良くなり塗りも線もぼかしも扱いやすくなります。
慎重に進めているので多少時間はかかると思いますが、自分のペースを優先し、一枚一枚納得がいくまで取り組む姿勢が感じられるのが良いですね。
ぜひ次回も期待したいです。
松岡会員さま
顔の表情と身体を探る曲線がとても気持ち良いですね。
最初の形を捉える段階で構図を決めてからクロッキーを始めると更に人物が引き立つでしょう。
合川会員さま
斜めのタッチとポーズの配置が良く、プロテクターの緑が引き立っています。
パステルの扱いが慣れてきたので、次回は別の画材を使い、自分の新たな一面を引き出してみましょう。
3月3日は女性ヌードクロッキーです。
新たな実験に挑んでいただきたいので、割ばしと墨をご用意します。
意図できない線をどう形に落とし込んでいけばよいかをしっかりアドバイスさせていただきますので、初めての方もこの機会にぜひご参加ください。
人物画コース担当 山本絵里講師、佐々木ひろゆき講師