会員の皆様こんにちは。講師の杉本です。銀座教室の秋山会員様の油絵をご紹介します。
この作品はメキシコの民族舞踊を題材とし、秋山会員様が現地旅行で撮影した写真を基にしています。
洞窟の中での演舞、画面に神秘的な力が漲っています。
岩壁に様々な色の光が反射して混ざり合い、画面に流れを作り出しています。
舞台の床面の描写も、光が反射している様子を写実的に捉えています。
そして、火の玉を手に宿す踊り手の姿、暗闇の中に浮かび上がる姿が印象的です。
細やかに描かれた羽飾り、仮面、衣装の紋様…。
この踊りにはどのような意味合いが込められているのでしょうか。
想像力を呼び起こします。
特に羽飾りでは、模様を一つずつ、少しずつ色を変えながら描写する事によって、
炎の明かりを強調する効果を生み出しています。
炎の放つ光を効果的に用いて、臨場感のある作品に仕上げる事が出来ています。
秋山会員様はイメージの情景と現実の光景の両方を題材とし、丹念な描画を重ねて油絵を制作されています。
次回作も期待しております。