吉免会員様の油彩画

新宿校の金曜日担当の講師の森です。
今回は、吉免会員さまの油彩画作品を紹介したいと思います。
 
 

 
 
金沢の兼六園の風景を描いた作品です。
木に光が当たって、その木漏れ日が灯篭にかかっているという、何気ない現象を自然なタッチで描かれています。
他にも、水面が揺れて周りの風景の虚像がゆがむ様子や、奥の岸辺まで深い距離感がある様子など、さりげなくもしっかりと描写されていて、四角い画面に豊かな世界が広がっていますね。
 
吉免会員はすでに何枚も油絵を描かれていて、画材にかなり慣れていらっしゃいます。
毎回、細かい描きこみを真面目に行っていて、完成度の高い絵が多いのですが、今回は、あまり描き込みすぎないように気を付けました。
 
木のてっぺんのあたりのタッチは、描き始めの頃からあまり変わっていません。
ですが、そういった適度に手を抜いた部分があるおかげで、主役が引き立ったり、絵に余裕が出てゆったりと見えます。
吉免会員の新しいアプローチが感じられる一作です。
 
 

制作中の吉免会員です。
 
いつも10号くらいの絵で描くことが多かったのですが、今回は3号というかなり小さなサイズで描きました。
現在は、逆に20号という大きなサイズで制作中ですので、どんな作品になるのか楽しみです。