こんにちは。木曜日講師の中田です。
今回は、野口会員さまの油彩をご紹介いたします。
野口会員さまは今回初めての油彩に挑戦しました。
初めは絵具の扱いが分からないので、誰もが困惑しますが、やはりこれまでデッサンを頑張ってきた甲斐あって、慣れない画材を扱いながらも、薔薇の花弁、葉、花瓶と全て簡潔に描けております。
また、色調を合わせる感覚が優れていて下地の黄土色が、様々な部分で僅かに透けていて、全体的な世界観を統一させてくれています。
野口会員さまは、比較的新しい感覚の美術を見るのが好きとのことで、そのような展覧会もたまに見に行かれるとのことです。
数百年前に生きた海外の作家の作品はもちろん素晴らしいのですが、現代の日本に生きている作家を見ることも、美術の楽しみ方としてお勧めです。
油彩は、タッチのつけ方や絵の具の種類など、表現の幅がとても広い画材です。
自分で1から発見するのは難しいですが、作家の絵を見ることで、こんな表現をしてみたいなど、ひらめくと楽しいものです。野口会員さまには、これからも自らの世界をさらに深めていってほしいと思います。