水墨画・彩画コース

水墨画は墨の濃淡を生かして紙の上に草花、果物、木や風景を描きます。初めは縦の線や横の線を墨の濃淡を使用して描き、墨の特長を理解するようにします。

次に手本になる草花や果物を描いた見本を模写し、最初に習った墨の濃淡、筆に含み墨の量、描いていく上の筆に加える力などを習得していきます。一通りの基本を習得してから、実物の草木や果物を描きます。

筆は好みもありますが、大中小の太さを用意します。硯は墨を擦る為に用いますが、画用には墨汁でなく擦った墨は発色がきれいです。墨は素材、種類がたくさんあり、それぞれに色味、にじみ方が異なります。絵皿は墨の濃い薄いを作る為に用います。印は自身の作品を証し押印しますが、てん刻そのものも大変楽しいものです。

墨による絵の楽しみは、昔からつづいており学習の為のテキストも作られてきました。いたずらに筆写のみを推奨するものではありませんが、先人がどの様に筆墨を用い表現してきたのかを知るのには大変有効です。写真は芥子園画伝を筆写したものです。