西山会員さまによる鉛筆デッサン作品

こんにちは。木曜、日曜を担当している講師の山田です。
今回は、西山会員さまの鉛筆デッサンをご紹介いたします
 
 
 
 
今回モチーフに選んだのは鷺の剥製です。鳥の持つ繊細な羽毛の質感や独特の姿勢を鉛筆で描くのは容易ではありません。ですが、西山会員はモチーフをじっくりと観察し、正確なフォルムと幅広い明暗の表現によって、鷺の存在感を見事に捉えています。
 
特に首元から胸にかけてのやわらかな陰影は自然で、白い羽毛の柔らかさを感じさせます。一方で、目や鋭いくちばし、脚といった部分はシャープに描き分けられており、全体の中でメリハリが生まれています。台座の表現も加わることで、鷺がそこに静かに佇んでいる雰囲気が一層引き立ちました。
 
西山会員はこれまでにも様々なモチーフでデッサンを描いてきましたが、今回の作品では観察力と描写力の両面にさらに深みが加わり、完成度の高い一枚に仕上がったと思います。
 
 

 
現在初めての油彩画を製作中の西山会員さまです。
完成がとても楽しみです。