酒井会員さまの鉛筆デッサン



 
 
みなさま、こんにちは。
日曜日指導担当の稲垣です。
梅雨入りしたものの、あまり雨が降らないので水不足が心配ですね。
さて、今日は酒井会員さまの作品をご紹介します。
酒井会員さまは平成27年9月に入会されて以来、熱心に鉛筆デッサンに励んでおられ
ます。
今回の鉛筆デッサンのモチーフは木槌と巻きロープです。
木槌は白木にラッカーが塗られたもので、ロープは黄色と黒の細いロープをねじって
一本にしたものをドウナツ状に一巻きにしたものです。
ロープは少し複雑な構造で、描写が難しいモチーフです。
 
 

 
 
酒井会員さまはこのロープの描写に懸命に取り組まれました。
大まかな立体感とロープの形状を描写した後、黄色と黒色の模様の形にこだわり、
それぞれを丁寧に観察し描写されていきました。
しかし、その描写が逆にモチーフの立体感や大きさを損なっていきました。
そこから、酒井会員さまは気持ちを建て直しモチーフを全体的に観ることを心掛け、描き
過ぎた個所を抑えるなど工夫しながら描写しました。また、木槌は柄の長さと幅に気を
つけながら描写しました。木目の美しさが良く表現できましたね。
よつて、モチーフを取り巻く空間が爽やかな透明感のあるものになりました。
最終的に7回かけて完成されました。
 
 

 
制作中の酒井会員さま
 
 
ロープの描写ではとても苦労されましたが、何度も気持ちを切り替えこれ以上画用紙に
鉛筆がのらないくらいに書き込みされました。きっと得るものがたくさんあったのではと
思います。
そして、今後のデッサン制作にも粘り強く頑張られることと思います。
本当にお疲れ様でした。