人物画コースを担当しております講師の山本です。
2回連続で「打楽器を弾く黒人男性」を行いました。
参加のみなさん、南米出身のモデルさんを描くのが初めてだったので
身体の構造や皮膚の色味を表現するのが難しかったそうですが、
今回も力作がそろいました。
それでは作品をご紹介いたします。
名雪会員さま
横からの位置ですが、身体の回り込みが良く表現できていますね。
輪郭を描かず陰影に変化を持たせているので立体感がでています。
顔の表情が硬くなってしまったので、
モデルさんの内面までつたわりそうな人間らしい味わいがでてくると
更に良くなるでしょう。
植田会員さま
一日描きでしたが木炭の黒がとても綺麗に出ていますね。
正面からの位置だったので奥行きを出すのが難しかったと思います。
全身を入れると難易度が上がるので上半身のみにするなど
構図を工夫されても良いですね。
マリアンスキー会員さま
一日のみの参加でしたが色味を抑えながらも
画用紙の白を最大限生かされていますね。
右上の余白に何か別の要素が加わることで更に良くなると思います。
青井会員さま
一日のみの参加でしたが、鉛筆の鉛色が褐色の肌質を良く表現されています。
温もりまで伝わってくるようですね。
時間が少なかったかと思いますが手の構造が弱いので
顔と手を同時進行で描き進められると良いでしょう。
山下会員さま
背景に海辺とモデルの背後に布を加えたことによって構図が良くなり
世界観が広がりましたね。
目をつぶる顔の表情は歌を口ずさんでいるようです。
コントラストを強めると更に良くなると思いますが
とても良い作品が完成しましたね。
佐野会員さま
油彩でチャレンジされましたが、画面上の完成度に対して
画面下が弱くなってしまいました。
背景のアフリカンマスクの構成が面白いですね。
色幅もさらに増やしていければ黄色がより引き立つと思います。
黒野会員さま
1時間のクロッキーです。
構図に苦労されましたが身体の構造が良く伝わってきます。
構図の下側の脚が足首で切れてしまったので最初の段階で気付けるよう、
描き始めから構図のチェックが出来ると良いですね。
画面の中で頭・肩・腰・膝・爪先の位置を見極めてから
部分的な描写に移りましょう。
石黒会員さま
1時間のチャコールペンシルのデッサンです。
プロポーションを何度も修正して立体感を追及されました。
今回、2回の人物コースで3枚描かれましたが、
この最後の一枚がチャコールペンシルの色味と
骨格の捉え方も抜群に良いですね。
限られた時間ではありましたが個性的な作品が並んで講評会も盛り上がりました。
初心者の方でも丁寧にご指導いたしますので興味のある方はご相談ください。
みなさまのご参加お待ちしております。