水曜受講生・春山会員の自画像油彩




メッツ絵画教室主任講師の小屋です。
水曜日に受講されている春山会員の自画像油彩のご紹介です。
長い時間をかけて大変丁寧にご自分を観察し、描写されました。
自画像は「自我像」と書くこともあり、ただ似顔絵の様に描くのではなく、自分の内面や、いままでの人生の深みを観る人に感じさせなくてはなりません。
過去の画家たちも好んで自画像を描いたのは、そういった「自分そのもの」を、残したかったからでしょう。
そういう意味でも春山会員の自画像は、とても説得力のある作品だと思います。
 

優しそうな表情の中にも厳しさを感じます。
カンヴァスの目を上手く利用して、油彩絵具ならではの重ね塗りテクニックで描いています。
古典絵画を参考にして制作されました。
自画像の場合、肌色がとても難しいですが春山会員はしっかりと絵具を混色して、幅のある肌色を作りました。
影の色も綺麗です。
 

首の形態や白いシャツの襟のめくれた形、ネックレス、肌に落ちたネックレスの影、明暗の豊かな赤いエプロンなど、画面上にいろいろな工夫が見られます。
どれも表情がとても生き生きしていますね!
サインも丁寧で、画面の重要なアクセントになっています。
春山会員の今後の油彩画の展開が楽しみです!