9月の人物画コース



サブタイトル:9月の人物画コース 担当佐々木講師、山本講師

こんにちは。日曜日担当の佐々木です。
先日行った人物コースの様子をご紹介いたします。
今回は女性ヌードモデルのクロッキーでした。時々ストールや帽子などの小物を使い、色々なポーズをとってもらいました。
ポーズは全部で11ポーズ。最初は慣れてもらうために20分で、途中5分のポーズを数回挟み、最後に20分と10分という形で行いました。
やはり、最初は皆さん少し緊張した硬い線が多かったのですが、徐々に慣れてきて勢いのある柔らかい線が出てきました。
特に5分のポーズの時には、少ない線で効果的に人物を表現することが出来ていました。
 














クロッキーは普段のデッサンとは違って、短時間でいかに対象の特徴をとらえるかがポイントです。どんな形や大きさをしているとか、動きや質感も少ない時間で捉えて、線の表情でそれらを表現することになります。その為か、5分ポーズの時には自然と見えた情報の取捨選択が出来て、魅力的な線で表現する結果となりました。
また、短い時間で描くクロッキーは、間違った線を消しているとタイムロスにつながるので、上からそのまま描くのも手法の一つです。これは、目で見た内容と頭の中で認識して描いた内容のずれを把握することになるので、デッサンの時にも繋がっていきます。
消さずにそのまま描き進めるという点で、様々な道具で表現するのも魅力の一つです。
もちろん鉛筆やコンテなどでも良いのですが、筆ペンやサインペン、割り箸を削った割り箸ペンなんかも面白い表現が出来ます。
クロッキーを通して自分の線を見つけてみてはいかがでしょうか?
 

制作終了後いつものように個々の作品の講評を行いました。
講評で指摘しました良い点、悪い点を次回の制作に反映して頂き
より向上した作品制作を目指して頂きたいと思います。

講師 佐々木