こんにちは講師の佐々木です。
今回は橋本会員のデッサンをご紹介します。
この作品は、組モチーフだということもありますが、14回の受講でじっくり取り組んだ結果に完成したかなりの大作です。それぞれのモチーフの特徴がよくとらえられているだけでなく、台の奥行も感じられますね。 細かい要素もよく表現できていますが、特にリボンの光沢感は綺麗です。リボンに関しては毎回形が変わる不安定なモチーフですが、逆にその不安定な面を利用すると画面に変化をつけられるのでモチーフとしては面白いです。この作品でもカメラやブロックなどのカチッとした存在の中で、リボンが画面を出入りしていて広がりが感じられる作品になっていますし、先に書いた台の奥行の表現にも一役買っています。
それぞれの存在感をうまく掴み取りながら一枚のデッサンとして表現するには、とても根気が必要ですが橋本会員のじっくり取り組む姿勢にはいつも感心しています。
橋本会員は現在ガラスの浮きのモチーフに取り組んでいますが、こちらもじっくり丁寧に描かれています。完成がとても楽しみですね。