こんにちは、新宿教室土曜日を担当しております講師の堀込です。
今回は佐藤会員さまの「プラハ カレル橋」F8号 水彩画をご紹介します。
佐藤会員さまはメッツ絵画教室では」ベテランの会員さまです。教室に入会されてから
一貫して水彩画に取り組まれて、最近は公募展に入賞するほどの実力になっています。
この作品はチェコに旅行に行かれた時に撮影した写真を基に描かれました。
「世界一美しい古都」と言われるプラハの風景に魅了された佐藤会員さまは華やかな観
光地と違い中世の美しさが残るこの風景を是非描いてみたいと思ったそうです。
歴史のある建物構造を表現するには正しいパースで建物の形状を描く事、硬すぎない線
で構成することがポイントになります。このカレル橋独特の形のバランスをとるのには
苦労しましたが聖人像含めてとても自然に描けていますね。石造りの重厚感は佐藤会員
さまがずっと学ばれてきた異なる色相のグレーを使い分けて見事に表現しています。そ
してこの作品をより趣深いものにしたのはビルタヴァ川の表現だと思います。橋の映り
込み、川の豊かさを主張しすぎないように丁寧に描き、控えめで渋い色合いながらすん
だ空気が漂っています。歴史のあるものと調和した自然が非常によく描けた作品です。
佐藤会員さまは現在プラハを題材の二作目を制作中です。これからもハイレベルな作品
を楽しみにしています。