こんにちは。講師の山本です。
今回は3回にわたって行った人物コース
『男性ヌードをルシアン・フロイド風に描く』をご紹介いたします。
英国を代表する画家ルシアン・フロイドは身体を力強い筆使いで捉え、
描かれたモデルの無防備な姿から心情までも伝わってきます。
空虚さの中に人間の逞しさ感じ取れるフロイドの絵画は、
まさに現代を象徴していると言えるでしょう。
今回の課題は、横たわるモデルさんを前に会員の
みなさん構図をどうするか悩まれている方が多かったです。
フロイドの絵を参考に油彩画、デッサン、パステルと様々でした。
初めての油絵でした。キャンバスに絵の具が乗っており
筆のタッチが活きていますね。
肌色の混色も自然で色幅がちゃんと出ています。
顎の骨格を捉えることに苦労されていましたが、
おでこから頬骨までしっかり出て顔の構造が良く分かりますね。
目玉の濡れた質感が印象的です。
空間も出ており寒色と暖色の組合せがキレイですね。
さらに髪の毛の質感が描けたら肌の質感が
もっと伝わってくると思います。
20分の中で大柄なモデルさんの骨格を素早く
クロッキー出来ていますね。
全身を入れるのも良いですがトリミングして構図の研究も
同時にできると良かったですね。
奥の手の切り方から余白のバランスも良く、
見応えのある一枚となりました。
力強い指輪をはめた手と横顔の強さにインパクトがあります。
6月7日は女性ヌードクロッキーです。
初心者の方もぜひご参加ください。