こんにちは、メッツ絵画教室講師の山本です。
2014年12月の人物画コースは
『男性コスチューム・クロッキー』を行いました。
モデルさんにバスケットボールを持って様々なポーズを
とっていただきました。
男性は女性に比べて人体の構造が分かりやすく、
体力もあるので筋力を必要とするダイナミックなポーズが出来ます。
最後のポーズでは上着を脱いでもらい、時間をかけて筋肉を描きました。
保谷会員さま
力づよくリズムある線が生きています。
全体を捉えながら描き進めているのが良いですね。
あとは枚数です。
いろんなポーズを描いていけば更に上達するでしょう。
マリアンスキー会員さま
画用紙に木炭で描かれています。
消しゴムを使うことはあまりないとおもいますが指をつかって
擦った色が良いですね。
余白とモデルの関係に気を配りながら、美しい曲線が引けると
レベルが一気に上がります。
難しい描き方をされているので失敗も多いと思いますが、
この一枚は成功しましたね。
これからもがんばってください。
森会員さま
下半身が小さくなりがちな癖があるので、
今回のクロッキーは下半身から描き始めたそうです。
頭がやや小さくなってしまいましたが、
正確に描こうとするよりも自分の癖から新たなイメージを
作りだすことは良いことだと思います。
沖野会員さま
肩の骨格や筋肉に立体感が出ています。
顔の見えない頭の表情もよく出ていますね。
上半身を描く時下半身の構造を確認しながら進めていきましょう。
観察に時間がかかりますが絵は確実に良くなります。
植田会員さま
限られた時間でしたが鉛筆で上半身の筋肉を
しっかり描き表していますね。
普段は木炭で描かれているので、クロッキーも木炭か
コンテで行ってみてもいいですね。
山下会員さま
バランス良くきれいな線ですね。
回数を重ねる度に上達されているのが分かります。
上半身の筋肉がしっかり描かれているのに比べて
腰や骨盤の構造が弱くなってしましました。
常に身体全体を意識しながら描き進めると良いでしょう。
青井会員さま
背面からの位置ですが、後頭部から腰にかけての
背骨のカーブが美しく表現されていますね。
手首から甲、指先までも同じように表現できたら良いでしょう。
佐野会員さま
勢いある線ですが、身体の大きさに比べ、
頭のサイズが少し大きくなってしまいました。
時間の制限もあるかとおもいますがスニーカーを描き込むなどして
見せ場を持たせると更に良くなるでしょう。
黒野会員さま
初めてのクロッキーでしたが、
人体の構造を何度も追いかけて線を引いているので
表現しようという意志が感じられますね。
今後も根気よく続けていきましょう。
種岡会員さま
独特な顔の描き方が魅力的な絵ですね。
クロッキーを実験の場として様々な描き方を研究していきましょう。
年度最後の制作終了、いつもの講評よりさらに一段の熱を入れての
佐々木講師の説明でした。
今回で2014年の人物コースは最後となります。
3月に教室の大改装をしてからアトリエが広くなり、
より多くの会員さまにご参加していただきました。
私も佐々木講師も大変やりがいを感じました。
ご参加くださいました会員さまが楽しく真剣に描いて下さるのを
とても強く感じ得ました。
2015年、今年の人物コースも色々な企画でモデルさんを
ご紹介いたします。
楽しみにしていてくださいね。