カメラと洋梨が向かい合い、対話をしているようです。レンズには対象がほのかに映り込み、
カメラと被写体の間にある、関係性が演出されています。
モチーフは柔らかさのあるフォルムで捉えられており、油絵具の塗り込みによる立体感が感じられます。一筆ずつの丁寧な観察・描画が、構図と相まって緊張感のある画面を構築しています。
色彩では、グレー・バイオレット・グリーンの3色が基調となり、引き締まった印象を与えます。柄布のパターンとランチョンマットに見られるタッチは、視線を斜め方向に誘導する役割を果たしており、静物画でありながら画中に勢いのある流れを生んでいます。

竹尾会員様は、ご自身の画風を最大限発揮して油絵を制作されており現在はすでに新作に取り組まれています。
次回作も期待しております。


