こんにちは、講師の森です。
新宿教室でデッサン画を描いております長谷川会員様の作品をご紹介します。

ひまわりの花のデッサンです。
一年以上の時間をかけて完成させました。
すごい描写力です。
花びらの光沢や、葉の葉脈など、目に映るものを描き切っていますね。
しかし、この絵のいい所はそこだけではありません。
画面に奥行きが生じていて、空間を感じます。
そのため、執念深く描いてはいますが、全体としてはすっきり、爽やかな印象があります。
そのような空間表現の秘訣は、複数ある花や葉をそれぞれ微妙に強弱をつけて描き分けている点にあります。
モチーフ同士が重なっている箇所に注目すると、同じ色のモチーフでも、鉛筆のトーン(諧調、色の濃さの段階)を変えていて、
どっちが手前でどちらが奥かをさりげなく表現されています。
パッと見の描写の迫力と、じっくり見たときに空間の広がりを感じるという、
ふたつの要素が両立した作品と言えます。

長谷川会員の制作の様子です。
一回一回の授業ではちょっとずつしか進んでいないかもしれませんが、それが蓄積されて、ふと気付くと完成度が高まっています。
今後も、このペースで描いていきましょう!

