皆様こんにちは。水曜日、日曜日を担当しております講師の杉本です。
今回は平野会員様の水彩画をご紹介いたします。
このヤマネコは動物園で飼育されていいます、動物特有の獲物を虎視眈々と狙うような眼差しが印象的です。
平野会員様は自ら撮影した写真を参考に動物や植物をモチーフとし、細やかな筆遣いで描いていく画風です。この絵では眼光の鋭さに加え毛並みの繊細さや、背後の闇の色の選択にも観察の成果が表れています。
檻の格子も正確に描かれ図柄との面白さだけでなく、ヤマネコの「囚われた野生」を引き立て建て
る要素として機能しています。
ヤマネコのかげ部分の立体感や左にある木の円柱の形状表現、暗闇のグラデーション表現後部の胴体などデッサン力のさらなる研究が求められる箇所もあります。
平野会員様は着実に描く対象の生命感を感じさせる表現への歩みを続けています。
現在は植物をモチーフとした作品を描いておられます。
完成を期待しております。