石膏デッサン 出井会員制作



こんにちは。日曜日を担当しています講師の杉本です。
今回は出井会員様の制作「大顔面」石膏デッサンをご紹介いたします。

 
 
面取り型像
 

リアル型像
 
 
ローマ彫刻の作品を原型とするこの石膏像は面取り型とリアル型があります。
多面体型像は顔の複雑な形態を面として表現し凹凸部分や光や影をアタリ状況をよりわかり易く表現したものです。
リアル型は自然な形をそのまま像にしたもので、多面体をまずは描くことにより、リアル型
を絵描く時国角をしっかりと認識して描いて頂けます。

 
 
面取り型像

リアル型像
 
 
出井会員様は多面体像をしっかりと観察し、大顔面の特長を十分把握、続いてリアル像を
しっかりと描かれました。
完成作品はそれぞれの表現が的確に捉えられていますが、リアル像では画面に対し増の配置と左上部の頭の形状をもっとしっかりと表現すべきでしたね。
 
どちらの作品も背景のトーン描写を工夫することによって光の状況を表現表していますが洋画に於いて背景を描画することはモチーフの状況にとどまらず画面の明暗を構成するうえで重要な表現となります。
そうゆう意味でこのリアル型像での背景処理に多面型像と同じような丁寧な処理が欲しかったですね。
次での作品でその辺を考慮して描いて頂ければ、より良い作品が描きあがると思います。
 
 

 
制作中の出井会員様です。