こんにちは。メッツ絵画教室新宿校の水曜日と土曜日担当の講師の森です。今回は平野会員さまの鉛筆デッサンを紹介したいと思います。
鉛筆で描かれた頭がい骨の石膏像です。丁寧な仕事を重ねて、端正なデッサンとして仕上がっています。
人間の骨格は複雑で把握し難い部分もあるのですが、何度も形を直しながら(特にあごや歯並びには、かなり苦労したと思います)、最終的には違和感の無い形態になりました。陰影のつけ方も正確で、手前の頬骨が自然と前へ突き出ている様子もよく描けていますね後頭部のひびが入っていたり、でこぼこしたりするところも、何気なく描いていますが、そういった取っ掛かりの少ない広い部分は、根気よくタッチをのせていかないと質感や立体感を表現できません。
作者の絵を描くことに対する真摯な姿勢を感じます。
平野会員さまの制作風景です。
長年デッサンを続けていらっしゃる会員さまですが、今回のデッサンが一番気に入っているとおっしゃっておりました。
次回作も楽しみです。