こんにちは、土曜日を担当しています講師の堀込です。
今回は加藤総子会員さまの「夏の静物」と題しましたF10号の
作品をご紹介します。
加藤会員さまは4年前ご家族の転勤で海外に移住の為、一度教室を
退会なさいました。帰国して再度6月から教室で制作を再開なさいました。
この作品は再開しての第1作になります。移住されていました場所が
マレーシアだったせいか、以前よりも色彩が鮮やかになり、筆の
タッチも大胆さが増したように感じられます。ご本人も「いつも明るい
色鮮やかな風景の中で過ごしていたので使う色も自然と鮮やかなものを
選ぶようになったかも」とおっしゃっています。
マレーシアでも自主制作を続けてられていたので技術的に加えて完成度も
アップされた感じです。
主役のビンの映り込みが丁寧に描写されているのでインパクトのある
ストライプの布に負けていません。色を「塗る」というより「置く」
感じで描いているので、絵具のつきが良く、画面全体の発色がきれいです。
無地の背景とひまわりの葉がタッチを生かした動きのある表現になって
いるのでガラスの質感がより引き立って見えます。
からっと明るい印象の作品は加藤会員さまの印象そのものです。
以前から交流のあった会員さま達ともすぐに打ち解けて楽しく制作
されています。元気な加藤会員さまの姿と作品が良い刺激になっている
そうです。
これからも異国で得た新しい感性をどんどん発揮して素敵な作品が
出来るようにサポートさせて頂きたいと思います。
制作中の加藤会員さま(左端)と、昔からのお仲間の合田会員さま
(後方時計回りで)、熊谷会員さま、本橋会員さま。