こんにちは。講師の中田です。
今回は齋藤会員さまの透明水彩での模写をご紹介いたします。
この絵は、アンドリュー・ワイエスの「Faraway」という
作模写したものです。
この作品を模写する上でドライブラシという、筆にあまり水分を含ませずに
紙の上をかすらせるように描く技法を、齋藤会員さまには説明しました。
元々経験もあり、テクニックも十分にあったこともありますが、
このレベルまで使いこなせるようになれたことはとても嬉しい驚きでした。
部分をアップにすると、この模写がとても複雑な過程を経て
完成したことが分かるのではないでしょうか。
全体的にべた塗りしている所はなく、遠目には黒く見えていたコートも
微妙な色合いを何層も重ねて結果として黒く見えているといった状態です。
もちろん他の部分もこの状態に行き着くまでに長い道のりを必要としています。
今回の模写で学んだことを、どのように生かしていくのか。
齋藤会員の今後の作品が楽しみです。