田中会員さまの鉛筆デッサンご紹介



こんにちは。講師の森です。
 
日が沈む時間が大分遅くなり、徐々に春の気配を感じる昨今ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
寒いのが苦手な僕としては春が待ち遠しいのですが、
花粉症が心配です。
 
さて今回は田中会員の静物デッサンを紹介します。
 
 
 
20150306_01
 
 
田中会員はここ最近の数枚のデッサンでメキメキと上達してきました。
カモの剥製やザクロなど、緻密に描き込めるモチーフを経て
今回のモチーフに挑戦したのですが、
描写力がついたおかげで、コスモスの花やビンの金具など、
複雑な部分が明確に描かれていて、説得力があります。
 
透明のビンの中の花という、
日常、あまり見かけない状況なのにもかかわらず、
ビンの透明感や、ガラス越しでちょっと歪んだ花の形なども
しっかりと描き分けられています。
 
今までは、
描き込むにつれて鉛筆の色のトーンの幅が狭くなってきて、
全体的にぼんやりしてしまう傾向があったのですが、
今回は明暗のコントラストをちゃんと最後まで活かしています。
それどころか透明なビンの色と床に敷いた白い布という、
白黒で表現するときに色が似てしまいがちなふたつのモチーフも、
微妙な色味の違いが表現できています。
 
デッサンに関しては十分な実力がついてきました。
これから先、絵の具を使って絵を描く時も、
デッサンのときに意識していたことを活かせば、
どんなモチーフでもスムースに描くことができると思います。
 
今後が楽しみです。