今日は講師の馬場です。
今回は内山会員さまのブルータス・石膏像デッサンをご紹介させて頂きます。
内山会員さまはこの春、教室に入会されました。
石膏デッサンは絵を描く初心者が鉛筆や木炭などを用いて描き学ぶ
イメージがありますが、いざ描くとなると難しいモチーフです。
石膏デッサンは全体の形態を捉えることと明暗によってボリュームを出す事を
同時に、しかも適切に表現しなければなりません。
これはすべてのデッサンにいえるのですが、特に石膏像デッサンはある程度
似ていないと恰好がつきません。
又、対象の石膏像は白ですが、思い切ってトーンを濃く描き込む
箇所が必要になります。
白い石膏デッサンは鉛筆や木炭の濃淡の調子の変化が見て取れる事で
初めて立体感を備えた表現に繋がるからです
今回の作品は上記の点を踏まえて8回の受講で形をしっかり観察、
何度となく修正し石膏像の形状と豊かなボリュウムを丁寧に描いています。
特に顔右上からの光の強さ(光量)に対し逆側面の影の調子や
台座のバランスがとてもよく表現できています。