会員の皆様こんにちは。
今月は井上武会員の水彩画をご紹介致します。
教室に通われて2年が経ちました。ご自宅でもたくさんの作品を描かれている、とても勉強熱心な会員さまです。
京都の花脊という里山へご旅行へ行かれたときの作品です。
田舎の風情が丁寧に表現されています。構図も見せ場作りがしっかりと伝わり、樹木や雑草それぞれに対して緑の色が素晴らしいです。
ただ、下書きを丁寧に描かれている分その良さが見えず残念です。
又あっさりした部分や油絵調のタッチに少々違和感を抱きます。右奥の灰色の屋根瓦はとてもリアリティがあり魅力的ですが、近景の雑草の表現力が乏しく絵の具の乗せかたにバラつきがある所が勿体無いですね。
茅葺き屋根のアップです。配色のバランスや筆先の作業の細かさにその場の空気が伝わってきます。
次回作は、絵筆の使い方で建物や草木の表情が変わる楽しさを学んでいただけたらと思います。