宮元会員の自画像油彩



メッツ絵画教室の小屋です。今日は、宮元会員の自画像油彩をご紹介します。

水曜夜に通われている宮元会員が自画像油彩を完成させました。鏡で自分の顔を見ながら制作する、本格的な自画像です。表情の豊かな、大変しっかりした作品に仕上がりました。自画像は「自我像」とも言います。ただ顔を描けばいいのではなく、自分そのものを、内面も含めて描くのが重要なのです。宮元会員もじっくりと自分と向き合いました。その姿勢が、結果が画面に現れていますね。バックの色調の変化も面白く、自画像を引き立てています。長い髪の流れも女性らしさを演出しています。

深い眼差しです。瞳の描写の時に眼球の形を観察したのでとても立体感があります。絵具もたっぷり乗って、肌色に幅がありますね。肌の色の中に少し入った黄色やブルーグレーがより人間らしい肌を形成しています。骨格もよく意識したので立体的な表現になりました。眉毛の描写も丁寧で素晴らしいです。

口元から顎にかけても自然なラインです。両端に少し力の入った唇にも意志の強さを感じます。鼻の下の面の影が魅力的なポイントになっていますね。首の陰影もしっかりつけたので、頭部が安定していると思います。

制作風景です。そろそろ全体のまとめにとりかかる段階です。マリー・ローランサンの図版を参考にされました。

ここまでこだわって描けて、ご本人も満足なご様子でした。いつも静物画を中心に描かれている会員のみなさんも、たまに自画像に挑戦されては如何でしょうか。絵の力が付くだけではなく、「今の私」のいい記念になると思います。宮元会員も12月9日、16日のフォービズム絵画制作に参加されます。どのような作品になるか楽しみですね!!