こんにちは
人物画コースを担当しております、講師の稲垣です。
蝉の声が賑やかな夏真っ盛りですが、皆様いかがお過ごしですか?
今回の人物画は、アンドリュー・ワイエス(1917年~2009年)が
15年も描き続けたモデル「ヘルガ」の絵を
参考に制作を行いました。
ワイエスは、自宅近くの農場で働いていたドイツ系の
ヘルガという女性をモデルに、240余点をも描き続けました。
こちらはそのうちの2点です。
教室では、白人女性モデルにいろいろなポーズをとっていただき、
その中から、皆さんで固定のポーズを決めて制作しました。
では、参加いただいた皆さんの作品を紹介いたします。
三國会員さま
約5年ぶりの人物制作とのことですが、
ブランクを感じさせないくらいよく描けていますね。
特に上半身と顔がいいと思います。
下半身が、やや短く未完成なのが残念ですが、
場合によっては上半身を大きく入れる構図も
良かったかもしれませんね。
種岡会員さま
アクリル絵具を使っての制作です。
正面という難しい位置からの制作ですが、
とても雰囲気のある作品になりました。
人物の肌の色がとてもいいですね。
いろいろな色味を感じ取り、
生きている生の肌の色が表現出来ていますね。
背景をワイエス風にもう少し黒くしてもいいですね。
森会員さま
とても美しい作品ですね。
独自の世界を作り出しています。
人物の肌の色や身体の線の描写、
背景の壁紙の描写など、とても透明感がありますね。
思わず飾っておきたくなる作品です。
植田会員さま
チャコールペンシルを使っての制作です。
肌のつやや張りの感じがやや単調になってしまいましたが、
全体的にシャープで個性的な作品に仕上がりました。
人物が左に寄っていて、余白のL字が面白い構図になっています。
バックの描写で、チャコールペンシルのタッチを
さらに工夫すると、もっと良くなりそうですね。
次回続く