こんにちは、メッツ絵画教室の山本です。
今回は女性・ヌードクロッキーを行いました。
5月に企画授業で使用した4色のパステルを組合せて、人体を立体的にクロッキーする方法をチャレンジしていただきました。
最初のポーズで描き方のデモンストレーションを行いました。
中間色→暗い色→明るい色の順番に面を作りながら、線に頼らず面で捉えていきます。
様々な色を指で粉を馴染ませて描くクロッキーは皮膚の質感まで表現できます。
骨格を軸にふくよかに肉付けを行います。
講評会では、一番気に入った絵を発表してもらいますが、1枚目からめくって授業の流れを確認し、会員さま一人一人に合った描き方をアドバイスします。
藤崎会員さま
難しい位置からでしたが胴体の厚みがしっかり描けているので立体感がでています。パステルの摺り込み具合も良く、いい色がでていますね。ご本人も描いていて楽しかったようで良かったです。
マリアンスキー会員さま
今回の課題は難しかったようでしたが、自分なりの描き方を見つけられ鉛筆で線を引いた上から数色のパステルを組合せて面を捉えています。鮮やかなグリーンと余白の間が感じられる良い絵になりましたね。
青井会員さま
面で捉えることに苦労されていたようですが、最後のポーズでしっかり描ききりました。
構図も面白くインパクトがありますね。持ち前のデッサン力で描こうとはせず、クロッキー力(素早く捉える訓練)を鍛える為の練習だと思って手を動かすと良いでしょう。
佐野会員さま
とても難しい位置でしたが形を正確に捉えようとしているのが解ります。柔らかな肌の表現が出ていますが、頭の色が強すぎる為少々見えづらくなってしまいました。モデルさんの体系の特徴を生かし、ポーズに合わせて、使う色の分量や描き方を変えられると良いでしょう。
本橋会員さま
下半身が貧弱に見えますが背中の厚みが良くでていますね。線で描くことが上手な分、面で捉える今回のクロッキーは難しかったそうです。面と線を組み合わせることで形が生まれるので今回のクロッキーは良い経験になったのではないでしょうか。
飯島会員さま
こちらも難しいポーズでしたが一枚の絵のような複雑な色や形が短時間で描けていますね。反射光まで表現できているのでボリュームがでています。飯島会員は線よりも面で捉えるのが得意なのが分かりましたね。
山下会員さま
線で描くのが少々難しかったようですが、パステルを摺り込ませて身体の厚みを明暗で探っているのが伝わってきます。普段使わないタイプの色を使って擦り合わせていますが大胆に載せていますが縦にいれた構図が決まって余白のコントラストが綺麗です。
次回9月7日は『油彩で描く女性ヌード・固定ポーズⅠ』です。10月11月と3回に続けて行います。クリムトの絵を参考に背景にテキスタイルを配置し、装飾画風に描きます。
油絵の道具が無い方は貸出します。パステル、水彩も参加できますのでたくさんのご参加、どうぞおまちしております。
担当講師 佐々木、山本