2006年9月のギャラリー


小屋講師が油絵(油彩)画2点、大岩講師がパステル画2点、水彩画1点、鉛筆デッサン1点、村尾講師が油絵(油彩)画1点、鉛筆デッサン2点を今回推薦します。

小屋講師推薦作品と講評

丸山恵理会員 油絵(油彩)画作品

大変素晴らしい描写力・構成力で画面いっぱいに丸山会員の世界が広がっています。個々のモティーフの個性を生かして、バックの自由な色面と合致させたのが新しい試みと言えますね。背景に入っている文字群が非常にモダンな雰囲気を与えています。

大澤篤子会員 油絵(油彩)画作品

背景にキリコの図版を用い、その世界とマネキンと鳥かごに入ったリンゴを中心としたモティーフの世界を上手く合成しています。

絵具の使い方にも工夫があり、油絵ならではの良さに満ち溢れています。細い線描が綺麗ですね。

大岩講師推薦作品と講評

河合由記会員 パステル画作品

中村智子会員 パステル画作品

河合さん、中村さんは仲の良いお友達、何時も一緒に楽しく描いていますね。素直な観察で、画面が明るく健康的です。

池田明子会員 鉛筆デッサン作品

きれいに描く。うまく描く事にあまりこだわらずぐいぐい描いていく姿勢が良いです。

バイオリンの光沢感も良く出ております。

構図はもう少し左上がりの方が良かったかな。

小川多枝子会員 水彩画作品

桔梗の花を生き生きと描き表しております。

特に茎の特徴がよく捉えられており背景の表情も良好です。

村尾講師推薦作品と講評

高橋由美子会員 油絵(油彩)画作品

大変繊細な仕上がりで秀作と言えるでしょう。

古典技法の習得と共に義母への敬愛の念が絵からほのぼのと現れてくる作品です。高橋会員は5ヶ月でこの作品を完成させました。

バックと人物の色の調和、顔に終点をあわせ他をソフトフォーカスにした技法が絵に深みを持たせており作者の力量を感じます。

黒瀬威会員 鉛筆画作品

とても丹念に作品を描きあげています。

何一つ見落とさないぞ! という作者の意気込みが、バックの壁の傷やおたまなどの映り込みの描写に伺えます。作者は本制作の前にしっかり時間を掛けてエスキース(下図)に取り組みました。

そのような作品に対する真摯な姿勢が上達の近道になると私は確信しております。

尾園哲郎会員 鉛筆デッサン作品

作者は質問魔です。分からない部分があるとそのままにはせず、すぐに納得がいくまで質問します。

これは大変すばらしい姿勢だと思います。

モチーフの手前と奥の線での表し方や形の納まり質感の変化、など描いている間に生まれてくる疑問を一つ一つ紐解いて描き進めていかれます。
今回の作品はデッサンを始めてから3点目です。とても上達が早いのには驚きます。