ゴッホゼミその後の海老沼会員作品




メッツ絵画教室主任講師の小屋です。
昨年秋に開講致しました特別ゼミ「ゴッホの手法で描く」。
ご参加の会員さまには、その後も継続して制作されている方がおられます。
本日、その中の海老沼会員が遂に完成させましたのでご紹介させていただきます。
何と、受講時間を11回もかけてここまでの密度を獲得しました。
ゴッホのオリジナルよりも絵具に厚みが出たのではないか?と思わせる力作になりました!
この全体写真、どの部分を見ても相当に絵具に厚みがあるのがわかります。
 

メインになるひまわり、まさに絵具の立体感がそのまま花弁や花びらの質感になっています。
いや、それ以上の重厚さがあります。
 

バックの黄色にもすごく厚みがありますね。
また、流れるようなマチエールが、そのままモチーフのひまわりの生命感を表現しています。
花の輪郭にも拘りました。
 

ひまわりの種、とても細かい点描です!
しかし、一般的な点描ではなく、点の1つ1つに力がこもっていて、カンヴァスそのものに物理的な抵抗感を与え、見応えのある作品になっています。
茎の緑も発色がいいですね!
 

綺麗な横向きのひまわりです。
原画には色々な角度のひまわりがあるのが難しいのですが、海老沼会員は原画をよく観察して、自分なりの解釈でゴッホの絵を表現できたと思います。
バックの表情も花に負けていません!
 

この作品を斜めの角度から見てみましょう。盛り上がりの凄さが分かります。
 

相当時間をかけて、じっくりとウェット・イン・ウェット技法で仕上げました。
その成果がこのマティエールに現れています。
今回のゼミに対する海老沼会員の拘りと根性は本当に素晴らしかったと思います。
とても充実した年始の完成作品です!