4月、5月の2回に渡って行われた人物コースの『和装姿の女性』を
描くの2回目のご紹介です。
前回は参加会員さまの途中までの制作作品を中心にご紹介させて
頂きました。今回は完成作品のご紹介をさせていただきます。
4月5月と2回続きの固定ポーズなので2回目に着彩をされる方が多く、
時間のある中、完成に向けてみなさん頑張りました。
参加して頂きました会員さま
水彩画、鉛筆デッサンで描かれました会員さまが多くおられました。
藤崎会員さま
全体のバランスは良いのですが、赤色が強すぎて平坦になってしまいました。
着物の白い模様は画用紙の白を残し、うすめの絵具を何度も重ねて濃淡を描き分けられると良いでしょう。
山下会員さま
背景の時計や木の実の飾り、顔と扇子の描き込みで画面が締まって見えます。
腕を描き直して、肘の構造が分かりやすくなりました。
合川会員さま
柄の模様が同じ強さになってしまい、余白の空間が感じにくくなってしまいました。
水彩は描き込むほど濁る性質を持っているので密度を高める箇所は部分的に抑えておくと良いでしょう。
人物画クラスは毎月、第1日曜日、昼B(PM4:30~7:00)で
行ってお選ります。
専攻なさっておられる方以外でも、会員さまでしたらどなたでもご参加できます。
詳しい内容は講師にお問い合わせください。
7月から12月までのモデルスケジュールもホームページの
企画スケジュールと教室に貼りだしたスケジュール表でご覧いただけます。
初めての方でも楽しく描いて頂けますよう、私、担当講師の山本と、
佐々木講師が分かり易く丁寧にご説明ご指導させていただきます。
会員皆さまの多数ご参加をお待ちしております。
本橋会員さま
肌と着物の暖色の幅が良く出ている分、バックの青の色味が単調に感じられます。
水彩絵の具は透明なので、混色させた色を一度のせて完成させるよりも、薄めで溶いた絵具をのせ、乾いた後に異なる色でのせたほうが美しく仕上がります。
森会員さま
カッターでスクリーントーンを切り張りし、模様と色をレイアウトされています。太い線の強さと相性が良く、余白の形が全て異なるのでリズムあります。完成した作品が見たいです。
冨田会員さま
髪の毛の立体感と質感が良く描けていますが、肌と着物の質感が同じに見えます。
輪郭線を際立たせる箇所、意図的に鉛筆の使い分けができると更に表現の幅が広がるでしょう。
佐野会員さま
顔のクローズアップを含め2枚同時の制作です。
顔の絵は下地のマチエルと塗り込められた色面が良い効果を出しています。
人物画のほうは青色にやや単調さを感じますが、着物の白い模様がリズミカルに入っており良いアクセントとして引き立っています。
高田会員さま
今回は一度のみの参加でしたが、調子を丁寧に重ねて描いているので着物のやわらかい質感がでています。
描写力に比べて人体の構造が弱いので、次はクロッキー画を描いてみてはいかがでしょうか。
須田会員さま
今回が初めての人物コースで銀座校から参加されました。
顔の表情が良く描けていますが腕の構造を確認しながら肩脇腰の形を捉えると更に良くなるでしょう。
須田会員さまはデッサンを元にご自宅で水彩画を描かれました。
複雑な色味が出ていますね。バックの色むらを抑えられると人物が良く映えるでしょう。
沖野会員さま
和装姿2回目の人物コースには参加できませんでしたが通常授業で続きを制作しています。
輪郭の締め方が似てしまっているので空間を考えながらぼかしを入れるとよいでしょう。
山下会員さま
デッサン画を元に油彩を制作され、時間制約の無い通常授業でじっくり仕上げています。
完成が待ち遠しいですね。
次回は正装の男性です。おたのしみにしてください。