佐伯会員様の油彩画

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会員の皆様こんにちは、日曜日を担当しております講師の杉本です。
佐伯会員様の油彩摸写をご紹介します。
 
 

 
 
この作品のオリジナルはルノワール『ばらを持つ女、コロナ・ロマノ夫人の肖像』
（1913年）です。
バラ色の様な肌の色彩や、強い量感を伴う人体のホルム。
ルノワール晩年の画風を特徴づける要素を、佐伯会員様はしっかりと再現されています。
佐伯会員様は毎週熱心に制作され、おおらかな筆遣いを活かした人物画、静物画、風景画を描いてこらえました。
その中で、更に繊細なタッチ技術を身に着けるべくこの肖像画を摸写されたのです。
 
 

 
 
途中、色彩の深みを出すために大幅な修正を迫られた際も、謙虚に図版と向き合って絵を
立て直されたことが印象に残っています。
背景や赤いソファの描き込みはさらなる探求の余地がありますが、苦心の成果が発揮
された一枚となりました。
 
ルノアールの「真珠色」とも評される、ゆらめく様な色遣いを吸収された佐伯会員様。
次回作も期待しております。