初めまして。新宿教室で日曜日を、メッツ銀座絵画教室で火曜日、土曜日を担当しております講師の杉本暁です。
吉田会員様の水彩画をご紹介いたします。
私はこの作品から、モチーフを率直に観察し丹念な筆使いで再現する吉田会員様の集中力を感じとりました。
赤い布時の背景に青いバラの一輪挿しがすっと立つ存在感が捉えていると思います。
この作品でまず目を引くのは、花の複雑なつくりやガラスの映り込みを丁寧に細密描写です。
又、赤と青という色味対比や、は、茎、ビンを含めた明度の野設定にも配慮が為されている事で色彩の表現と自然な立体感の両立に成功しています。塗り重ねによる混色を操使する事で絵肌の透明感」を活かすことが出来ている点も重要な成果でしょう。
吉田会員様は講師のアドバイスをメモに取りすぐに実践してみる熱心さとフットワークの良さを備えておられます。指導の度に、私も講師として身の引き締まる思いです。
現在は前作で得た新しい問題意識をもって布地の壁の描画を練習されています。
イレグギュラーの形状における陰影のルール、そして質感表現の技法について沢山の発見がある事を願っています。
頑張りましょう。