こんにちは。メッツ絵画教室で金曜日、土曜日を担当しています講師の越前谷です。
今回ご紹介するのはF・A会員様の石膏デッサンです。
F・A会員様は入会以来、鉛筆デッサンで描写の訓練を重ねて、5枚目でこの「大顔面」に挑戦して頂きました。
この石膏像は大まかな面で立体を分けて作った「面取り」と言われるものです。
一般的に西洋絵画の描写の方法は、まず大まかに形や立体感を捉えて、それから正確な描写、細かい部分の描写を重ねていきます。
この石膏像はその様に、大まかに形や立体感を捉える練習のためのもので、F・A会員様はそれぞれの面の明るさの変化を繊細に捉えて、立体表現を作り上げていると思います。
ここで大切なのは、部分にこだわらずに全体を見て、形や明暗のバランスを捉えることです。
また、鉛筆デッサンでは、鉛筆という画材の扱いにも慣れて、硬さの使い分けが出来るようになると、描写の表現力も上がってきます。
この様な基礎的なデッサンを積み重ねて表現力を身につけると、色々なものに挑戦する可能性が開けて来ますね。
制作中のF・A会員様