こんにちは。
水曜日を担当させて頂いている、講師の坂本です。
さて、今回は合田会員の水彩作品を紹介します。
エキゾチックな趣きのある人形を主題として描かれた幻想的な作品です。
実際にモチーフとした人形を目の前にセットしながらも、その即物的な状況ではなく、そこから立ち現れるイメージを大切にしながら制作されました。
装飾的でありながらも、絵画としての含みを大切にしながら、平面性と色彩を重視して構成されています。
画像では伝わり切りませんが、シルバーやゴールドの絵具を華美にはならない程度に効果的に使用されています。
色面や図柄の配置などに試行錯誤を繰り返され、創造性豊かで不思議な趣きのある世界が広がっています。
仕上がってしまえば、まるでこのような世界が既に存在していたかのような作品ですが、そこに至るまでのスリリングな選択や決断が結実した、オリジナリティのある画面に仕上がりました。
制作中の合田会員様
実際の制作風景。人形と対峙して制作が行われました。
この黒一色の布の向こうに様々な世界を想像し、絵を作り上げていらっしゃいました。