こんにちは。木曜日の午後・夜間担当講師の中田です。
今回は中島会員様の透明水彩画をご紹介いたします。
中島会員様は、とても長く教室に通ってくださっています会員様で、私が作品を見せていただくようになった頃は、タッチを生かした表現的な作風で絵を描いていらっしゃいました。
その後、表現的な部分は残しながらも、ある程度、モチーフに忠実に描くスタイルに変化してきました。
上の作品も、大きくはモチーフとなった画像と似ているのですが、石畳やドア、窓の装飾的な描写や、植物のにじみを生かした部分など、写実的にも見えますが、実は見たまま描いている部分はほとんどなく、様々な技術を組み合わせているところが、この絵の魅力となっております。
2枚目の作品は、マティス作品の模写です。これまでの中島会員様の作風から考えれば、このような色の面で構成されたような作品模写は、思い切ったチャレンジです。
模写のポイントとしては、粘り強く描くことで、むしろ彩度が失われ、原画のイメージとは離れてしま難しさがあります。
しかし、中島会員様は、これまでの経験を駆使して、計算通りに色を置き、明確な画面を追求できております。
今後は、マティスの作品のような大胆な構成を、オリジナルなモーフで再現できたら、さらに新しい世界が広がりそうです。今後の中嶋会員様の作品が楽しみです。