メッツ絵画教室の火曜日、日曜日を担当しております講師の髙村です。
今回は佐伯洋一会員様の油彩画作品をご紹介いたします。
佐伯会員様はタッチを使った厚塗りの作品を制作してみたいと以前からお話をしており、ゴッホの風景作品の模写を経験されたあと、ご自身で用意されれた写真を元にご自身のオリジナルな作風に合わせ、筆使い絵具の盛り上げ具合を加味して制作をされております。
如何でしょうか、雄大な富士山の情景が宝石の様な色彩の折り重なりによって見事に表現されています。画面の上で絵具を引きずって形を表現するのではなく、一筆、一筆、調色をし、タッチの方向を見定め画面を埋めていく緊張感は登山家の様です。
よく検討された筆致の集合が本当に上品だと思います。次の佳作に期待しております。
作品を描いておられます佐伯会員様です。