企画講習会



こんにちは。新宿校の水曜日と土曜日担当の講師の森です。
今回は、5月から7月にかけて行った日本画企画の様子をお伝えしたいと思います。
 

 

今回の企画は、湾曲した板に日本画の画材で絵を描くという内容でした。
普段は四角い形の画面に絵を描いていたのが、不定形の形に描くというだけで、余白の形が変化して、独特な風合いが生まれます。また、モチーフにはユリの花を用意しました。実際の生きているモチーフと向き合って制作するのもポイントです。
 
<企画の様子>
 

丹羽会員さま制作風景
積極的に絵の具を乗せて制作しておられました。
 

丹羽会員さまの作品
 
板の形とユリの姿が呼応していて、独特なリズムが生まれています。絵の具も重厚に重ねられていて、アクセントとしての赤い色も効いています。
 

宮越会員さま制作風景
 
しっかり下図を用意して、自分のイメージを練ってから制作されていました。
胡粉を溶くのが楽しかったとのこと!

宮越会員さまの作品
 
花びらや葉っぱの様子を丹念に塗り重ねて表現されています。
端正な雰囲気が出ています。
 
今回は全6回に渡って開催した長期間の企画講座となりました。普段、なかなか扱う機会の無い日本画の画材でしたが、じっくり時間をかけて制作したので、その特性やおもしろさを発見できたのではないかと思います。
 
今回は板に描きましたが、普段の日本画コースでは和紙に描いています。
興味がありましたらぜひお問い合わせください。