3回目はデッサン作品です。
厚治裕子会員様の素描(デッサン)作品です。
今回はあえて二枚の作品を紹介しました。前者が先に描かれたものです。非常に完成度が高く、木製の質感に持ち上げられそうな立体構造、空間性がありますね。隙間を風が通り抜けていきそうです。対して後者の素描は厚治会員様の筆致、観察が強く窺えるような作品です。どちらも明暗表現の習作として描かれたものですが、前者の素描で絵画筋がつきましたが、肩の力が抜けて自然に描かれたのが後者ではないでしょうか。厚治会員は書を学んでおり、水墨に強い興味を持っています。この表現が水墨に移ったときどのような変化が起きるのか楽しみで仕方ありません。