ランプのある静物



こんにちは、土曜日担当講師の堀込です。
今回は青木紋香会員さまのデッサンをご紹介させて頂きます。
 
青木会員さまは教室に通われて丁度一年が経ちました。
この作品は一年間の集大成と言うべき素晴らしい作品に仕上がりました。
 
 
20160803_01
 
 
作品は丁寧に描写を重ね全体を密度のある淡いグレートーンでまとめた
画面からは、清潔感が感じられ青木会員さまの人柄が表れています。
背景の布ドレープが重なり描き分けるのがとても難しい部分でしたが
素直に模様のように見える形を追って描いた事で説明的にならずに
自然な表現になりました。
拝啓に布を取り入れたのは今回の作品が初めてでしたが
しっかりとモチーフとの関係が描けました。
もう少し床の布の描きこみを強くするとより距離感と由香の安定感が出せたと思います。
 
この作品のような淡いグレートーンの中に強いコントラストや
エッジを効果的に入れられるようになると画面にメリハリが出て見えやすくなり
モチーフの存在感も際立ちます。
「作品の見せ方」についても意識してデッサンされますといままでとは違った
発見が有るかもしれません。
 
青木会員さまはとてものみこみが早い方なので複雑なモチーフにも
どんどん挑戦していってもらいたいです。
応援しています。
 
講師堀込