合川会員の古典油彩画技法による静物画




メッツ絵画教室主任講師の小屋です。合川会員が古典技法でじっくりと描いた油彩画を完成させました。レンブラントやルーベンスが用いた技法と殆ど同じやり方で描いた作品です。絵具を乾かす時間も長いので、完成まで制作時間がかかりましたが堂々の完成です!モチーフもキャンティワインにパン・野菜に赤い布と、古典的静物画の代表的なものを使いました。
 

キャンティの藁の部分など、カンヴァスの布目がはっきりと見えるのが分かると思います。元々、カンヴァスの布地はこういう表現の為に開発されました。布の凹凸がポイントになります。なので絵具の発色がとても綺麗です!
 

スターフルーツや赤い布も、じっくり観察して丁寧に描写しました。影の色にも工夫があります。
 

とても美味しそうなレーズンパンですね。グレーズ(薄い油彩絵具層)を何度もかけたので艶が出て、工芸的な雰囲気もあります。重量感も出ました。
 

バックも単に暗いのではなく、暗さの中に豊富な色幅があります。現在も古典油彩画技法を研究中の合川会員、次回作も期待できますね。