人物画『クリムト・ヌード女性』



こんにちは、メッツ絵画教室の山本です。
今回の人物画コースはクリムトの絵を参考に様々な種類のテキスタイルの布と女性ヌードをどう描いていくかを課題に授業を行いました。

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すぐ、キャンバスに描き出すのではなく、先ずは構図を決め、寝ポーズの人物のプロポーションをしっかり描くところからスタートします。
次にクリムトの絵を参考にテキスタイルの模様を布として描くのではなく装飾的な画面構成を考えます。

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『接吻』

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『水蛇 II』
従来の人物画に抽象的な要素をどう組み合わせるかが今回の課題となります。

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みなさん構図をどのように収めるか悩まれながらポーズ毎にプランを立てて進められました。

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石井会員さま
数年ぶりの人物画コースでしたが今回はパステル画で挑戦されました。肌の質感が良く色が綺麗ですが身体に比べ顔のサイズが小さくなってしまいました。プロポーションを直しつつも背景の色と肌の色が組み合わさりどう絵が完成していくかが次回の課題だと思います。

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植田会員さま
人物を画面の中心にバランスよく配置されました。ここからクリムトの世界観がどのように生まれるか楽しみですね。

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藤崎会員さま
余白と人物のバランスよく決まりましたね。油絵で制作される予定ですが色の組合せを先に決めてからどう模様を入れるかを考えると良いでしょう。

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飯島会員さま
粉の分量を調整して有彩色の画用紙の透け感が皮膚らしくなっています。お腹や胸の柔らかい描き方に比べて顔の表情や手足の指が部分的に見えてしまい、硬い印象なので調和を優先しながら描き込みましょう。

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山下会員さま
真正面からの画面いっぱいに人物を配置していますが伸びた左手が良いアクセントになっていますね。背景の模様が力強くインパクトのある絵になっています。

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マリアンスキー会員さま
やや上側に人物を配置した構図となっています。人物の形を捉えるのに苦労されていますが肩が小さく、線もやや単調になってしまいました。余白の面積が大きいので模様の入り方で絵の印象が変わって見えるでしょう。

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森会員さま
上半身に比べて下半身が小さくなってしまいました。足を膝の位置で切るか、この構図で進めたいのであれば横幅の長いMサイズのキャンバスを選ぶと納まるでしょう。

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佐野会員さま
背景と人物の組合せが良く合っていますね。この調子で色と模様も描き進めていきましょう。

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本橋会員さま
モデルさんの無表情が模様の細かさと合わさってシリアスで強い印象を受けます。まじめにじっくり取り組まれる方なので画面を模様で埋め尽くすのは大変だと思いますが、完成作品を是非見てみたいですね。

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冨田会員さま
背景と人物の比率が丁度良く納まりました。今回は数年ぶりに油彩画にチャレンジされるそうなので日頃学んだデッサン力がどう生かされるかが楽しみです。

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種岡会員さま
すぐ色に入られましたが、背景の布をそのまま描いているので普通の人物画に見えてしまいます。
クリムトの絵は人体の曲線と色面の構成力が優れているので参考にして是非、種岡会員流に描いていただきたいです。

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2回目ではみなさんに金色と銀色の絵具を試していただきます。
普段使わない色をどう配置していくかを考えて色面構成していきましょう。
2回目からでも気軽に参加できますので、人物画に興味がある方はぜひいらしてください。
お待ちしています。
担当講師 山本、佐々木